お客様の声

株式会社ティーズブレイン

代表取締役社長 竹下 仁 様

志を引き継ぎ、企業のDNAを残したい…。エグゼクティブコーチングだから見せられた心の内

「お客様の声」では、実際に社長のふくろう®︎でエクゼクティブコーチングを受けていただいた経営者の皆様にインタビュー取材し、体験者ならではのリアルな声をお届けしています。 今回ご登場いただくのは、働き方や会社の理念をもとにしたオフィスづくりを提案する、株式会社ティーズブレイン代表取締役社長、竹下仁(たけしたひとし)様です。 竹下様が社長のふくろう®︎を始めたのは、当時59歳だった2020年8月。最初は、「なんでこんなことを聞くのだろう?」と、頭の中に「?」マークが浮かびながらコーチングを受けていたといいます。しかし、引退後の会社について、その後の自分の人生について…そんなことを考え話すうちに、「なるほど、そういうことだったのか!」と感じるようになったそうです。 いまでは、エグゼクティブコーチングは「誰とも話さないような、深い話をする濃密な時間」という竹下様に、事業に対する想い、そして社長のふくろう®で得られたものについて、お話を伺いました。

インタビューダイジェスト版動画※6分29秒

「顧客の側に立つ」を大切に、
作り上げた独自のコンサル理念

― まず、会社の事業内容ついて、ご紹介をお願いします。

竹下仁氏(以下、竹下氏):うちの会社はいわゆる「オフィスづくり」をしています。建築的な意味でのオフィスづくりだけではなく、オフィスの移転やレイアウト変更などにあたって、実際の働き方や会社のコンセプトを踏まえ、働く環境そのものをコンサルティングしています。

経営者がつくりたいオフィスと、実際に仕事をする人たちが働きやすい環境との間には必ずギャップがあるんです。うちの会社では、そのギャップを確認した上で、例えばワークショップみたいなことをやっていくんですね。マネージャー層も一般社員も一緒になって、自分たちの会社にどういう存在意義があって、どういう理念やビジョンを持っているのかということを確認しながら、オフィスのコンセプトを形づくっていきます。

それから、オフィスに備える機能に関しても、理想とする働き方と、実際に仕事をする人たちに本当に必要なものをすり合わせて、どのようなものを作るのかを確認して、基本計画にしていく、そういう事業をしています。ほかにも、産学連携で大学と一緒に働き方についての研究をしたり、時には実際に設計施工を請け負うことなどもしています。

― 事業にあたっての特徴や、大事にしているのはどのような点でしょうか?

竹下氏:大事にしているのは「顧客の側に立つ」ということです。よく、“顧客ファースト”という言葉を使いますが、われわれの場合は、プロジェクトマネージャーとして顧客の中に入っていくんです。

同じ立場でどのようなオフィスにしたいかを考え、時には施工会社を一緒に選んだりもしています。自分たちの利益も上げないとならない中で、真の意味で顧客側に立つというのは本当に難しいことなんですが、われわれが中に入っても顧客に違和感を感じさせない、いいオフィスを作っていくための同じ仲間と感じていただけるような、そういう支援の仕方、サービスの提供の仕方というのを常に考えながらやっています。
株式会社ティーズブレイン代表取締役社長竹下仁様の取材写真2

「自分は間違っているのでは…」。
正解がわからず、迷いを感じることも

― 創業して12年、大変だったことや、壁を感じたことなどはありましたか?

竹下氏:新型コロナウイルス感染症の感染拡大でリモートワークが広がって、今でこそオフィスの在り方と働き方との関係が少しづつ注目されるようになってきましたが、われわれが創業当時から続けている今の仕事や考え方について、なかなかやりたいことを理解してもらえませんでした。「コンセプトメイキングっていったい何をするの?」、「オフィス作るのに、なんでそんなことをする必要があるの?」って言われてしまうんですね。

お客様や建築する施工会社さんなどとの関係はもちろん、社内のスタッフとの関係でも同じです。私の考えるうちの会社の価値、ほかの企業との差別化などを浸透させるのは大変でした。

― 「ご自身の思いをどう伝え、共有していくか?」、ということですね。

竹下氏:そうですね。それから、社員の教育や、社員とのコミュニケーションなど、そもそも自分が考えていることが合っているのか、やり方は正しいのか、そういったところから迷いがありました。私が思っていることが一般的な経営者が思うことなのか、わからないので、自分だけがもしかしたら特異的な考え方をしていて、間違っているんではないかと不安なんです。

例えば社員に対していろいろな話をするとき、私はどちらかというとストレートにものを言う方なんです。プロとして意見がぶつかるのは当然だし、そういう時は真剣に議論をすべきだと思っているので、深いコミュニケーションのためにあえてストレートに言うようにしているところもあるのですが、そうすると社員が引いてしまったり。自分の考えが果たして正しいのかどうか、そういったところは常に考えますね。

エグゼクティブコーチングを受けたものの…。
頭に浮かんだたくさんの「???」

― そういう時は、例えば同じような悩みを抱える経営者の方とか、どなたかにご相談なさったりしたのでしょうか?

竹下氏:石上さんはよくご存じですが、私はとても人見知りで、例えば経営者の集まりなどはとても苦手なんです。あんまり人と喋らないですし、大勢の人の中に入っていけないんです。以前、ある大きな経営者の会があり、すすめられて入ったことがあるんですが、どうしてもなじめませんでした。

その会では毎週1回お昼の時間に百人以上の人が集まって、いろいろな人たちの話を聞くということをやっていたんですけど、まず、自分が座る席も何も決まってないんです。自由に座っていいですって言われても、誰も知らないしどこに座ったらいいんだろうとか、そういうことを考えるだけで汗が出てきてしまって。段々電車に乗りたくなくなって、半年で辞めてしまいました。ですから、何かあったら深い相談をできる“経営者の仲間をつくる”、というのは難しかったですね。

― 社長のふくろう®を始めたのは、どのようなきっかけだったんでしょうか?

竹下氏:何が正解で何が不正解かわからないという悩みをずっと抱えている中で、マッチングビジネスみたいなもので出会った方から石上さんを紹介されたのが最初のきっかけだったと思います。経営者の集まりに参加して同じ悩みを抱える相談相手を見つけるのも難しいと感じたし、自分なりに調べてコーチングみたいなものを受けたほうがいいんじゃないかと思っていたので、まずはやってみようと。

― エグゼクティブコーチングを受けてみて、最初はどのように感じましたか?

竹下氏:コーチングを受けたのは初めてだったんですが、いろいろなことを聞かれて、最初は戸惑いました。趣味とか遊びとか健康とか家族のこととか住環境のこととか…本当にいろいろと聞かれるんです。仕事のために依頼したのに、そんなことまで話す必要があるのかなと思いました。

それでも、一番最初に石上さんから隠し事はしないでほしいと言われたので、せっかく依頼したんだから言われた通りにできるだけ答えなければと思って、がんばって話しをしました。ただ、話しはしたものの、ちょっと「???」マークが頭の中に浮かびながら進めていった…という感じでしたね。
株式会社ティーズブレイン代表取締役社長竹下仁様と株式会社ちょんまげ代表取締役石上和平との取材写真3

作りあげたキャリアロードマップ、
頭のなかにぼんやりとあったものを明文化

― 最初はそんな雰囲気だったにも関わらず続けていらっしゃるのは、何かコーチングの影響でプラスになったと感じたことがあったのでしょうか?

竹下氏:プラスの影響はすごくありました。石上さんとお話する中で作成するシートがあって、そこに目標(ビジョン)と目標を達成するためのアクションプランが書いてあるのですが、やり始めたころは、いつもそのまま引き出しにしまっていたのが、何回か続けるうちに、机の上、常に目の届く場所に置くようになっていったんです。

なぜかというと、このシートを目にするようになって、いろんなことを忘れずにしっかりこなせるようになったというのを実感したんです。あ、いけない、これやらなきゃって思い出したり、全体で俯瞰して優先順位を確認したりできるので、頭の中が整理できてより行動に移せるようになったのかもしれません。

最初のうちは、エグゼクティブコーチングの予定前日などに、「やばい、明日石上さん来る」ってなって、あわててひっぱり出してシートをみることも多かったのですが、半年から1年くらい経ってからは、手が届く範囲内に置いておいて、常に確認するようになりました。

― エグゼクティブコーチング依頼する際にお持ちだった、社員の育成やコミュニケーションなどに対して、自分のやり方は正しいのかどうか迷いがあるという悩みに、変化はありましたか?

竹下:何が正しいか正しくないかというよりも、「そもそもどうしたいか?」というのが明確になって、そのために何が必要かということが整理されて、それに向かって動けるようになった、という感じですね。最近で言うと、コーチングでのお話しをきっかけに、社内のキャリアロードマップというものを作りました。

例えば入社してから何年目でどういうスキルを身につけてほしいか、入って何年目ぐらいでリーダーを目指してほしいか、何年目ぐらいでマネージャーを目指してほしいか、そういうことを明確にしていったんです。それから、マネジメント層にはどういうことをやってほしいか、それから年収がどういうふうに変わっていくかも含めて、役割ごとにマッピングを作ったんですね。

それまでも、社員にこんな風に成長してほしいというものが頭の中にはもちろんあったんですが、明文化されているものがなかったんです。石上さんと話しをするなかで、そうだ、「キャリアに関するロードマップをつくろう」となって作り上げました。ティーズブレインマネジメントという、うちの一番大切なフォルダがあるんですが、今では、このキャリアロードマップがそのフォルダの一番上に入っています。

石上さんはアイディアマンで、こちらが話した課題に対していろいろな提案を出してくれるので、お話しをしていると「そうか、こういうことをやればいいんだ」というものが自分の中にぽっと思い浮かんだりするんです。そういうことを先ほどのシートの中に自分でもメモしておくのですが、それを常に目にするのも、とても役に立っています。エグゼクティブコーチングを受けることで頭が整理されるし、具体的な解決策のアイディアが実行されていく感じですね。

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平均でいくと元気なのはあと10年…。
コーチだから話せる今後の事業、そして人生

― 最初は、「?」マークが浮かんだとおっしゃっていた、仕事以外のことについても、その後いろいろとお話しなさってりしているのでしょうか?

竹下氏:そうですね。今現在仕事で直面している課題だけではなく、自分の今後の人生や、会社を若い人たちにどう譲っていくか、ということも話しをするようになりました。今、僕は62歳で、日本人の健康寿命は72歳ぐらいなんです。

(注:令和4年版高齢社会白書よりhttps://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/html/gaiyou/s1_2.html

そうすると、自分が元気で過ごせるのは、平均でいくとあと10年くらいしかない。その10年をどうすごすか、何をやらないといけないか、ということについて、特にこの半年間ぐらい、ものすごく深く真剣に話しをするようになりました。今すぐ社長をやめるわけにはいきませんが、3年から5年かけてまずは事業をすすめて経営基盤をしっかりとさせたいと思っています。

そして、いろいろと考えるのが、自分が引退したあとのこの会社のことです。30歳でこの業界に入り、取締役まで務めた前の勤め先を辞めて立ち上げた、大切な会社です。身を粉にして働いてきて、紆余曲折あって、苦労ばかりしてきましたが、やっとここまで来ました。できればやっぱり、自分の志とか大事にしてきた理念みたいなものを理解してくれる人に譲って、DNAを残したいと思っているんですが、なかなか簡単ではないですね。

私の場合は、親族が継ぐというのはちょっと難しいので、あとは、社員の中から育てていくか、もしくはM&Aみたいな形で思いを受け継いで継承してくれる起業家の方に託すか…。事業承継についてはいろいろと考えて、石上さんにお話ししているところです。

あとは、これまでずっと苦労しどおしだったので、社長を退いたあとにやりたいこともたくさんあります。趣味のこと、お金のこと、家のこと、本当にたくさんのことを話しています。最初は仕事以外の細かいことまでなぜ聞かれるのか、「?」マークだらけだったと言いましたが、今にして思えば、ああ、そういうことだったのかと感じますね。

― お仕事に関してだけではなく、人生についていろいろと一緒に考えていらっしゃるという感じですね。ご自身にとって、社長のふくろう®とは“ひと言で言うとどんな存在”でしょうか?

竹下氏:“気持ちを前向きにさせてくれる塩コショウ”、みたいな感じですね。主となる食材、あくまでやるのは僕自身なんですが、そこにプラスする調味料、石上さんの存在があるとないとでは全く違ってくるんです。

特に僕のようなオーナー社長だと、後ろをむいても誰も答えてくれる人がいない。部長だろうが本部長だろうが取締役だろうが後ろをみれば私がいますが、私はいつでも崖っぷちで、崖の向こうにぽんと足をかけた瞬間から、この会社はなくなる…そんな思いで社長を続けてきました。

そんな社長業を続ける中で、月に一回石上さんにお会いして、いろいろとお話することで活力をもらって、「よしやるぞ!」と前向きになれるんです。そういう意味では調味料というよりサプリメントとかプロテインかもしれません(笑)。

石上さんとは一緒にゴルフもするし食事もするし、割と僕は波長が合うと感じていて、そういう人にめぐり合えてよかったなと感じています。
株式会社ティーズブレイン代表取締役社長竹下仁様と株式会社ちょんまげ代表取締役石上和平との取材写真1
左:弊社代表 石上 和平、右:株式会社ティーズブレイン 竹下 仁 様

株式会社ティーズブレイン 代表取締役社長 竹下 仁 様プロフィール

株式会社ティーズブレイン
代表取締役:竹下仁様(1960年9月7日生)
会社設立:2010年2月
事業内容:働き方及び働く環境コンサルティング/オフィス移転構築事業
売上高:7億4千万円(2022年3月実績)
従業員数:28名(2022年3月現在)
会社HP:https://www.t-sbrain.jp/

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