ビジネスコーチングって何?特徴や目的について解説!

2022.11.29

社員の人材育成に欠かせない手法の一つとして、多くの企業で急速に導入が広がっているビジネスコーチング。

自分の会社にも取り入れたいけれど、具体的にどのようなことをするのか、どういう効果が期待できるのか、よくわからない…という方も多いのではないでしょうか?

このコラムでは、今、注目を集めるビジネスコーチングについて、その特徴や具体的な内容、選ぶ際の注意点などについて解説します。

ビジネスコーチングとは?

コーチングとは人材開発手法のひとつで、その人本来が持つ能力や可能性を引き出し、より力を発揮するようサポートをするものです。コーチングのスキルを持つコーチと1対1で話しをし、コーチから投げかけられるさまざまな質問に答える形ですすめるのが一般的です。

ビジネスコーチングによる効果として主に挙げられるのは、意識改革や行動変容。目指す目標が明確になり、そこに向けて解決すべき課題が自分の中で整理されることで、自分で考え目的を持った行動が取れるようになり、パフォーマンスをより高めることが期待できます。

なかでも、特にビジネスにおける人材育成やパフォーマンス向上などに特化したものをビジネスコーチングといいます。ビジネスコーチングの主な特徴としては次のようなことが挙げられます。 

個々のビジネススキルを引き出すことが目的

ビジネスコーチングは、その人本来が持つ能力や可能性を引き出し、自主的な行動が起こせる人材育成を目指すものです。ビジネスシーンにおいてどのような意識や振る舞いが必要か、コーチとのセッションを通じて本人に自覚させ、持っている力を十分に発揮できる状態に促します。

相談者が自発的に行動できるよう促す

コーチングでは通常、1対1で本人とコーチが対面し、コーチの質問に相手が答える形ですすめられます。コーチからの質問に答えていくことで、コーチングを受ける依頼者は自身の価値観や大切にしていることを改めて見つめ直し、目指したいゴールや目標を明確な形にしていきます。そして、目標を達成するために解決すべき課題を整理し、どう行動すればよいかを自分自身で組み立てていくのです。

時には、コーチから気づきや新しい視点を得て、それまで意識していなかった価値観を改めて認識したり、気が付いていない課題を見つけたりすることもあるかもしれません。しかし、目標の設定や、目標達成のために何をすべきかを決めるのは自分自身で、コーチはその抽出や整理のサポートをする人です。コーチが正しいと思う答えを教えるのではなく、あくまでも相手が自発的に行動し成果が出るように導くのがビジネスコーチングです。

コーチングが機能するには信頼関係が必要

コーチングがうまく機能するためには、コーチと相手との信頼関係が必要と言われています。これはビジネスシーンにおけるコーチングも同じで、信頼関係がない中でコーチングを行っても、相手は質問に対して本音を話さず、コーチが成長を促すためにかける言葉にも耳を傾けることがありません。経験豊富でコーチングスキルの高いコーチは、まず相手との信頼関係を築くことを大切にし、どのような相手に対してもその人のために100%サポートをする、相手が本当に望んでいることを引き出し徹底して伴走するというスタイルを貫きます。そして、中長期にわたって忍耐強くコーチングを行います。

ビジネスコーチングとコンサルティングは何が違う?

ビジネスコーチングとコンサルティングは何が違う?
ビジネスにおける課題を解決したい場合の相談先として、コーチングと同じく候補になるのが、コンサルティングではないでしょうか。ビジネスコーチングもコンサルティングも、ビジネスにおける目標を達成する、課題を解決するという目的は共通していますが、次のような点で違いがあると言われています。

解決に向けたプロセスが違う

ビジネスコーチングもコンサルティングも、目標や課題について依頼主(もしくは依頼主である企業の社員など)と話しをしてすすめますが、解決に向けたプロセスが異なります。

コンサルティングはヒアリングによる現状分析、課題抽出などに基づいて、コンサルタント自身が解決に向けた行動計画を作成し、具体的な解決方法を依頼主に提案します。

対してビジネスコーチングでは、コーチのサポートを受けて、依頼主自身が現状を整理し、課題は何かを見つけ、解決方法を決めていきます。コーチは質問を通じて気づきを与えるなどサポートしますが、具体的な解決策を示すということは通常しません。目標を設定し、そこに向けどう解決していくかを作り上げるのはあくまで依頼主であり、コーチは依頼主の成長を促し、依頼主自身が課題に気がつき解決策を実行できるよう導くのが主な役割です。

こうした違いから、例えば、「依頼主の中にある答えを引き出すのがコーチング、コンサルタントの中にある答えを与えるのがコンサルティング」などと表現されることもあります。

サポートを行う期間が違う

コンサルティングはプロジェクトごとに依頼を受けるケースも多く、その場合、案件が完了するまでの契約となることが一般的です(中長期で契約を結び、顧問のような形で継続的にアドバイスをするというケースもあります)。

対してビジネスコーチングでは、通常、プロジェクト単位の契約ではなく、半年や一年間などある一定期間で契約します。そして、定期的にセッションを行いながら、ビジネスに関するあらゆる課題を整理し、中長期で解決に向けたサポートをしていくスタイルが一般的です。

ビジネスコーチングのサポート内容

ビジネスコーチングはその人本来が持つ能力や可能性を引き出し、より力を発揮するようサポートをする…といいますが、具体的には、いったいどのようなことを行うのでしょうか。一般的な流れを見ていきましょう。

まずはヒアリングを行う

ビジネスコーチングでは通常、一対一でコーチの質問に答えるという形で進められます。
まず、コーチが依頼主にヒアリングを行い、過去や現在の状況、困っていることなど、多角的に質問して情報を引き出します。コーチのタイプによっては、人生における価値観や考え方、家族や趣味といったプライベートのことなど、一見、直接ビジネスと関係がないように思えることを詳細にヒアリングする場合もあります。

これは、中長期で目標をたて行動計画を練っていくと、こうしたプライベートもビジネスと密接に関わってくるケースが多く、切っても切り離せない場合があるためです。プライベートも含めた依頼主の人間全体を把握しながらすすめることで、事業に関する目標設定や課題解決の場面においても、より効果的なアプローチが見えてくることもあります。

ゴールやビジョンを明確化する

ヒアリングを経て、依頼主は目標をどこに置くのか、目指すゴールやビジョンを明確に定めます。例えば「エンジニアとして成長する」といった、ふんわりしたものではなく、達成したか達成しなかったかを客観的に判断できるようにするため、具体的なゴールやビジョンを設定するようコーチは促します。ヒアリングの段階で、コーチからの質問に何度も答えることで、依頼主は自分自身を改めて見つめ直し、自分は何をやりたいか、何を目指したいかを具体的に形作っていくことができます。

目標は10年後の目指す姿といったような将来の設定と、そこに向けた5年後、3年後、1年後といった分解した目標を設定し、それぞれの段階で細かく具体像を描く場合もあります。

課題を抽出する

設定したゴールやビジョンに到達するために、解決すべき課題を洗い出します。コーチングスキルの高いコーチとセッションすることで、自分一人では気が付かなかった新たな課題や、成長する上でネックとなっている盲点に改めて気が付くことも多くあります。例えば、コミュニケーションの問題などは、自分一人ではなかなか気が付かないということがよくあります。プロジェクトが上手くすすまない時に、コーチからの問いかけをきっかけに人間関係やコミュニケーションの方法を変更し、業務が円滑にすすむようになったなどというケースもあります。

具体的な行動計画をたてる

抽出された課題に対して、解決に向けた詳細な行動計画を立てます。こちらに関してもゴールと同じく、スケジュールを定めたうえで、行動した・しないが判断できるような具体的な内容を設定するよう促します。また、定期的なコーチングを通じて、依頼主が計画通りに行動できたかどうか、その結果はどうだったのかを都度振り返り、ゴールに向かって進めているかを確認します。

例えば締め切りがある取引先との業務などと異なり、自分の成長に向けたタスクは、自分一人だとついつい後回しにしてしまったり、継続的に努力することが難しく途中で辞めてしまったりしがちです。ビジネスコーチングでは、定期的なコーチへの報告や振り返りがあるため、こうした懸念を払拭することができます。また、しっかりと計画に沿って行動するくせがつき、一人ですすめるよりも目標到達へのスピードが早まることも期待できます。

ビジネスコーチングを導入するメリットは?

ビジネスコーチングを導入するメリットは?
ビジネスコーチングは上記のような流れで定期的にセッションを行い、中長期にわたるサポートを通じて社員の成長を促します。さて、こうしたビジネスコーチングですが、導入した場合、企業にはいったいどのようなメリットがあるのでしょうか?

社員が能力を発揮し、成長する

社員は、定期的にコーチングを受けることによって、持っている能力を発揮し、スピード感を持って目標達成に向け行動できるようになります。また前述したように、コーチングにおいて、目標の設定や課題の整理、解決に向けた行動計画を作成するのはコーチではなく社員本人です。

コーチングスキルの高いコーチに促され、いろいろな角度から思考を重ね、課題を見つけて整理し、自ら計画をたてて行動する…こうした経験を繰り返すことで、なんとなく日々の仕事をこなす場合に比べて、社員は大きく成長することでしょう。上司からの指示待ち状態がなくなり、自ら考え行動できる社員となることが期待されます。

企業の成長に繋がる

当然ですが、社員の能力向上や成長は、会社の成長に直結します。自走する社員が増えることで事業の成長スピードも早くなり、企業としても、より早く目指す姿に近づくことができるようになります。

ビジネスコーチングを導入する上での注意点

さて、企業にとって大きなメリットが期待できるビジネスコーチングですが、導入する際は注意すべき点もあります。いくつか、例をみてみましょう。

結果が出るまでにある程度の時間がかかる

ビジネスコーチングは、コーチが具体的な行動を指示するのではなく、自発的に行動できるよう促しながら成長させていくものです。解決に向けた最善策をコーチが提示した方が、その課題単体でみると解決に向けたスピードは早くなるかもしれませんが、解決した後の社員の成長はあまり期待できないかもしれません。社員本人が目標を定め、解決策を考え、行動するよう促すことで、最初は時間がかかるかもしれませんが結果としてより大きな効果を生み出すことにつながる可能性もあります。

また、基本的には1対1でのセッションとなり、1人のコーチが一度に大勢の人間をコーチングすることはできません。そうした面からも、短期的に大きな効果が出るのではなく、ある程度の時間を見て成果を出していくのがコーチングともいえます。

依頼するコーチの得意分野や相性を確認する必要がある

コーチングのサービスを提供しているところによって、得意な分野は異なります。自社の事業分野や育成したい社員の専門性、求める社員像、自社の社風などを考慮し、自分の会社に合っていて目的に沿ったコーチングを受けられるところを選ばないと、期待する効果がそれほど得られない可能性もあります。導入する前に、具体的なサービス内容や相性を確認しておくことが必要です。

コーチングは提案やアドバイスは行わない

繰り返しになりますが、原則として、コーチングは本人の力を引き出し行動を促すもので、具体的な行動計画をコーチが本人の代わりに立ててくれる訳ではありません。あくまでも本人の意識・行動を変えるためのものです。そのため、ある程度時間のかかる社員の成長を目的とするのではなく、再建計画の作成が必要など、早急に問題を解決しなければならない場合は、計画作成をするコンサルタントなどの方が適している場合もあります。

ビジネスコーチングを取り入れる方法は?

ビジネスコーチングを取り入れる方法は?
さて、それでは実際にビジネスコーチングを取り入れたい場合は、どのような方法があるのでしょうか?

企業がビジネスコーチングを社内に導入する際は、プロのコーチに依頼して社員にコーチングしてもらう方法や、コーチングのやり方を企業のマネジメント層が学び、ノウハウを得たマネジメント層が社員にコーチングする方法などがあります。

かけられる費用や時間、人数などによって、どのような導入の仕方が合っているのか、検討が必要です。また、取り入れる方法が決まったら、どこに依頼をするか、どういう方法でノウハウを得るか、それぞれ確認しましょう。

プロのコーチに依頼して社員にコーチングしてもらう時の選び方

ビジネスコーチングを社内に取り入れる方法のひとつに、プロのコーチに来てもらうという方法があります。この場合は、コーチと社員との定期的な面談を設定し、ビジネスコーチングをしてもらう形が一般的です。依頼する先のコーチやサービス内容を確認し、会社の事業や雰囲気、目的に合っているかどうかをみて選びましょう。

自分が求めている指導を行ってもらえるのか?

コーチングサービスを提供している会社によって、得意な分野が異なります。自社のビジネス領域やコーチングを受けさせたい社員の専門性にあった指導を行ってくれるのか、過去の実績などを見て、確認することが必要です。

実績豊富なコーチがいるのか?

質の高いコーチングをしてもらうためには、経験豊富なコーチを選ぶと確実です。コーチ自体のビジネス経験や、過去にコーチングをした企業の成長や業績を見てみるのもひとつの方法です。実績があるコーチは公式HPなどに掲載していることが多いので、依頼をする前にチェックしておきましょう。

社員との相性はよいか?

コーチングは人間同士で長い時間定期的に話をするので、効果を出すためには、人としての相性もとても大切な要素です。自社の社員のタイプ、育成したいイメージなどによって、どのようなコーチが適しているかも異なってくるでしょう。例えば、若い社員が多い企業で効果が出せるコーチでも、社員の平均年齢が高い企業ではうまくいかない…などのケースも考えられます。

ビジネスコーチングのサービス提供元の中には、最初に無料体験システムを設けているところも多くあります。実際に会って話をすることで、相性についても判断でき、ほかにもサービス内容なども詳細に知ることができるため、こうした無料体験を利用するのもおすすめです。

中長期での費用負担が可能か?

前にご紹介したように、ビジネスコーチングは一回やって終わりというものではありません。継続的にコーチングを実施することで、徐々に意識改革・行動変容を起こし、社員の成長を促すものです。例えば30人の社員に対して、1年間、毎月ビジネスコーチングを依頼するとなると、おそらくかかる費用も大きく、まとまった金額が必要です。ビジネスコーチングを受けさせたい対象となる社員の人数、予定している期間からかかる費用を考慮し、無理なく続けられるかどうか確認が必要です。

社内のマネジメント層がコーチングのノウハウを学ぶ時のやり方

自社のマネジメント層にビジネスコーチングのノウハウを取得させ、スキルを得たマネジメント層が自社の社員に定期的にコーチングを行うという企業も増えています。マネジメント層がビジネスコーチングについて学ぶやり方もいくつか方法があります。

企業セミナーに参加する

社内のマネジメント層による社員へのコーチングを実施したい場合は、コーチ役を務めるマネジメント層がセミナーなどに参加することでコーチングスキルを取得することができます。コーチングの考え方や、マネジメント層に必要な部下との接し方などについて学べるセミナーは数多く開催されており、また、コーチを養成するコースなどを設けているところもあります。セミナーの内容やかかる費用、必要な期間などが場所によって異なるため、確認して目的にあったところを選びましょう。

社内研修を依頼する

ノウハウを学ばせたいマネジメント層の数が多い企業の場合、社内でマネジメント層を対象にしたコーチングに関する研修を開くという方法もあります。コーチングサービスを提供している企業などに講師を依頼し、マネジメント層にコーチングスキルを取得させている企業も多くあります。考え方などについて学ぶだけではなく、悩みを抱えた社員ややる気を失っている社員などを想定し、具体的な質問の仕方ややり取りをロールプレイングをして実践指導するなど、コーチングサービスの提供元によっていろいろなプログラムが用意されているので、これについても内容を確認することが必要です。

ビジネスコーチングに関する本や動画で独学する

セミナー参加が難しい場合は、ビジネスコーチングに関する本や動画で独学するのもひとつの方法です。基礎的なことから知識を得て、自分のペースで学ぶことができますが、セミナーや研修に比べてプロの指導を受けられない分、スキルの習得が難しい面もあります。実際のコーチから教わる方法と併用し、よりスキルを定着させるために使うといった活用が現実的かもしれません。

サービス内容やコーチの実績などをして、自社にあったビジネスコーチングを

以上、ビジネスコーチングについて、どのような考え方でどのようなことを行うのか、導入する際の注意点などについて、ご紹介しました。

ビジネスコーチングは、上手く活用すれば社員のやる気や能力を引き出して組織を活性化し、企業の成長につながることが期待できます。しかし、ビジネスコーチングといってもサービス提供元によって、サポート内容はさまざまです。ビジネスコーチングを導入する目的は何か、社員にどのように成長してほしいかといった要素を整理して、自社にあったビジネスコーチングを選ぶことが大切です。

サービス内容や実績、雰囲気や料金など、多角的に確認しましょう。うまくマッチしたビジネスコーチングを受けることができれば、きっと期待する効果が得られるはずです。まだ取り入れていないという企業の皆さんは、是非、一度試してみてはいかがでしょうか。

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